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ワークショップ企画・運営=流域空間デザイン研究会
文=流域空間デザイン研究会(特記以外)
資料提供・写真=流域空間デザイン研究会、中川哲光
亀岡のまちと水との関わり
四方が緑豊かな山々に囲まれた亀岡盆地 と、その中央を流れる桂川(亀岡周辺は「保 津川」と呼ぶ)の水系が亀岡市の土地の景観 を形作る。宇治川、木津川と合流し二大都 市へと通じる桂川ではかつて舟運や筏流し が行われ、丹波から京都・大阪への物資や 木材の運搬に利用された。現在は保津川下 りの観光船が嵐山まで運航されている。多 くの支流が流れ込み、低地部に広がる水田 景観は、京都府の特色ある景観の一つだ。
一方で亀岡は、保津峡の狭窄部のために たびたび水害にも見舞われてきた。霞堤に よって破堤を防ぎつつ水を受け止め、嵐山 をはじめ下流の地域を守ってもきた。
1997年に日吉ダムが建設され亀岡の安全 性は向上したが、2013年には台風18号に伴 う洪水が発生、亀岡市内で床上浸水が98戸、 床下浸水が232戸にも及んだ。流域治水関連 法案の成立など我が国の治水政策も大きく 転換する中、豊かな水に育まれた美しい亀 岡の景観をいかにして保ち、同時に流域を 守るのか、いまだに大きな課題である。
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